小林幸子全曲集 楼蘭

小林幸子( こばやしさちこ ) 小林幸子全曲集 楼蘭歌詞
1.悲しみの帳

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

ずっとそばにあると信じてた
夕影に微笑む幸せは
よそ見してる間にいなくなって
時間が戻せるならと泣くばかり
残照を隠す闇のように
黒いビロードの悲しみは
心にかかり幸せの幕を
引くように思えるけど

一番星一つだけ見つけた
夕闇の空も いつか暮れて
その光 小さくて見えずにいた
星屑が夜空に瞬くよ

悲しみはきっとあなたの心に
何か気付かせるために降りた帳
涙を拭いて 横をむいてみて
ほら あなたは一人じゃない
私はそはにいる

失って初めて幸せに
気づいた時が私にもある
大事な事を知る時だったと
言えるようにと生きてきた

闇があるから星屑が輝ける
太陽があるから月が輝ける
同じように互いを助け合うために
私たちは一緒にいるの

悲しみはきっとあなたの心に
何か気付かせるために降りた帳
涙を拭いて 横をむいてみて
ほら あなたは一人じゃない
私はそはにいる

一番星一つだけ見つけた
夕闇の空も いつか暮れて
その光 小さくて見えずにいた
星屑が夜空に瞬くよ

悲しみはきっとあなたの心に
何か気付かせるために降りた帳
涙を拭いて 横をむいてみて
ほら あなたは一人じゃない
私はそはにいる

涙を拭いて 横をむいてみて
ほら あなたは一人じゃない
一緒に幸せ探そう


2.男と女のタンゴ

作詞:さわだすずこ
作曲:たかしまあきひこ

あなた 覚えて いますか
初めて 逢った あの日のことを

よーく 覚えているよ
君は まっ赤なコート着て
黒い ブーツを 履いていた

いいえ あの日は 夏よ
白い ブラウスを 着てたわ
何を 勘違い してるの おかしいわ

いや あの その…

いいわ 私のことなんて
きっと 誰かと 勘違い

泣かないで 泣かないで
男と女の タンゴ

それじゃ 機嫌を直して
ちょっと一杯 行きますか

そうね 許して あげる
あなたの 好きな 赤ワイン
久しぶりに 飲みたいわ

ちょっと 待ってよ 赤ワインだと?
俺の好みは 白ワインだぜ
何を 何を 勘違い しているの おかしいぜ

えー いや あの その アラ…

いいよ 俺のことなんて
きっと 誰かと 勘違い

泣かないで 泣かないで
男と女の タンゴ

いいわ 私のことなんて
きっと 誰かと 勘違い

いつまでも そばに居て
男と女の タンゴ


3.おもいで酒

作詞:高田直和
作曲:梅谷忠洋

無理して飲んじゃ いけないと
肩をやさしく 抱きよせた
あの人 どうしているかしら
噂をきけば あいたくて
おもいで酒に 酔うばかり

ボトルに別れた 日を書いて
そっと涙の 小指かむ
あの人 どうしているかしら
出船の汽笛 ききながら
おもいで酒に 酔うばかり

いつかは忘れる 人なのに
飲めば未練が またつのる
あの人 どうしているかしら
くらしも荒れた このごろは
おもいで酒に 酔うばかり


4.もしかして

作詞:美樹克彦
作曲:美樹克彦

もしかして…もしかして
笑わないで くれるなら
この気持ち 打ち明ける
お酒の力を かりてでも
もしかして…もしかして
貴方に ふられた時は
お酒の席の ことだから
笑ってごまかせるわ 私
ねえ貴方 これから何処へ行くの
別にひきとめは しないけど
よろしかったら 朝までずっと
私を そばに置いてね
今夜だけ ねえ 今夜だけ
私のわがままを 聞いて

なにげなく…なにげなく
時計を見る 横顔も
煙草をふかす 仕草にも
感じてしまうの 変かしら
こんなにも…こんなにも
お酒が おいしい理由(わけ)は
私が選んだ ネクタイを
結んできてくれたからなの
ねえ貴方 占いは信じる人
私 占ってもらったの
つくす女と 強い男で
幸福(しあわせ) つかめるそうよ
今夜こそ ねえ 今夜こそ
私のわがままを 聞いて

ねえ貴方 噂を気にしているのね
なんでもなかった あの人とは
死ぬほど好きに なった女の
言葉を 信じてほしいわ
今夜こそ ねえ 今夜こそ
私のわがままを 聞いて


5.福寿草

作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実

やさしさに 負けてはだめよ
花のある 男でなけりゃ
ゆるしませんよと 叱ってみても
ごめんなさいと 肩ふるわせる
娘の恋に 泣き負けて
淋しくうなづく その母の
心の色は 心の色は福寿草

おまえより 遠くが見える
母の目を 信じなさいと
さとしてみても いまさら遅い
死んでもいいと 唇むすぶ
娘の愛に ほだされて
ほろりとこぼれる その母の
涙の色は 涙の色は福寿草

辛らければ 戻っておいで
がまんなど しなくていいと
見送る母に 手を振りながら
ごめんなさいと 瞼をぬらす
娘の頬に 若き日の
自分をみつける その母の
吐息の色は 吐息の色は福寿草


6.泣かせ雨

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫

あなたの心に 誰かいる
気づいた時には 遅すぎて
窓にしとしと そぼ降る雨よ
頬に時計の 跡つけて
酔ってうたた寝 夜の中

二ヶ月(ふたつき)泣いても まだ泣ける
痩(や)せた心に 酒を注ぐ
薄い灯りに とまり木酒場
どうせ朝には 覚(さ)めるのに
恋に未練の ひとり酒

つかんだつもりの 幸せが
指の空(す)き間(ま)に こぼれ散る
にじむ涙よ そぼ降る雨よ
酒でなだめる 胸の傷
揺れて淋しい ほつれ髪


7.やんちゃ酒(セリフ入り)


8.雪椿

作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実

やさしさと かいしょのなさが
裏と表に ついている
そんな男に 惚れたのだから
私がその分 がんばりますと
背(せな)をかがめて 微笑み返す
花は越後の 花は越後の
雪椿

夢にみた 乙女の頃の
玉の輿には 遠いけど
まるで苦労を 楽しむように
寝顔を誰にも 見せないあなた
雪の谷間に 紅さす母の
愛は越後の 愛は越後の
雪椿

つらくても がまんをすれば
きっと来ますよ 春の日が
命なげすて 育ててくれた
あなたの口癖 あなたの涙
子供ごころに 香りを残す
花は越後の 花は越後の
雪椿


9.大江戸喧嘩花

作詞:松井由利夫
作曲:遠藤実

月はおぼろに 川風夜風
浮かれ柳が 袖を引く
お神酒一杯 ひっかけて
そぞろ歩きの 河岸(かし)の道
おっと野暮だね お兄さん…
肩が触れたの 難癖(いちゃもん)かい
やれるものなら やってみな
サ サ サ サ…
売られた喧嘩は 買ってやる

花は七分で 残りの三分
粋に咲かせて 粋に散る
線香花火の 強がりで
火傷したって 知らないよ
おっとどうした お兄さん…
腰をひかずに 前へ出な
やれるものなら やってみな
サ サ サ サ…
こうなりゃ後へは ひかないよ

女だてらに 度胸と意地で
染めて仕上げた 鉄火肌
江戸は由縁(ゆかり)の 助六の
伊達が命の こむらさき
おっと強気な お兄さん…
さわぐばかりじゃ 三社さま
やれるものなら やってみな
サ サ サ サ…
区別(けじめ)はきっちり つけてやる


10.越後情話

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

数え七歳(ななつ)で 唄って泣いた
親にはぐれた 角兵獅子
酔えば泪の 泪の酒か
旅の夜風に 汽車の音が
越後 筒石 親不知

女ひとりの 浮草ぐらし
夢は都の 花舞台
恋も知らずの 知らずの千鳥
白い化粧の 悲しさよ
越後 深雪 柏崎

桴(ばち)を右手に 太棹(ふとざお)抱けば
芸が助ける 身の辛さ
春はいつ来る いつ来る春は
木綿絣に 雪が舞う
越後 荒海 佐渡ヶ島


11.女の円舞曲

作詞:六本木まこと
作曲:山崎稔

好かれた男は ひとりだけ
好いた女が 切なくふたり
三つに割れない 幸せを
無理と知りつつ 望んだの
ああ 悲しい三拍子
あなたと私と もうひとり
夢と嘘とを お酒に浮かべ
ひとりで歌う なみだ歌
ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲

昨日のあなたは 本気でも
今日のあなたは よその人
明日さめると 知りながら
夢の続きを 見ていたい
ああ 悲しい三拍子
あなたと私と もうひとり
夢で占う はかない恋を
涙で歌う わかれ歌
ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲

ああ 悲しい三拍子
あなたと私と もうひとり
届かぬ想い 抱きしめながら
ひとりで踊る 恋歌を
ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲

ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲


12.ほら、ひとりじゃないよ

作詞:小林幸子
作曲:浅野佑悠輝

ひとりぼっちの時は 星を見てごらん
いつでも あなたを照らしてるから
ほら、ひとりじゃないよ

大人を長くやってるとさ
哀しい思い出も増えてゆくのが 人生さ
でもさ、明日も生きたいと言いながら
星になってゆく人もいる

心のアルバムを開いてごらん
笑ってる自分が見つかるから
ほら、ひとりじゃないよ

大人を長くやってるとさ
たまには いいこともあるってのが 人生さ
今日も、明日も明後日も せいいっぱい
自分らしく生きてゆきたい

心のアルバムを開いてごらん
笑ってる自分が見つかるから
ほら、ひとりじゃないよ

心のアルバムを開いてごらん
笑ってる自分が見つかるから
ひとりぼっちの時は 星を見てごらん
いつでも あなたを照らしてるから
ほら、ひとりじゃないよ ずっとそばにいるよ
ほら、ひとりじゃないよ


13.越後絶唱

作詞:たかたかし
作曲:遠藤実

冬の越後は 涙も凍る
まして子を持つ 女には
あなたがいない 淋しさつらさ
泣いてるばかりじゃ 暮らせない
がんばって がんばって つよく生きるのよ
吹雪く北風に 耐えて咲く 母子草(おやこぐさ)

わが身けずって 育ててくれた
母の苦労が わかります
お腹をすかせ お乳をねだる
紅葉(もみじ)の手をした この命
泣かないで 泣かないで つよく生きるのよ
夢を胸に抱く 愛の花 母子草(おやこぐさ)

雪の重さに 身をしならせて
竹と女は 冬を越す
越後の里に 花咲く頃は
この子も元気に 歩きだす
がんばって がんばって つよく生きるのよ
春はきっと来る きっと来る 母子草(おやこぐさ)


14.恋桜

作詞:くろべさき
作曲:浅野佑悠輝

春 乱れる 夜の桜坂
あなたが好き やっぱり好きだから

はらはら 女 吹雪きます
今夜は嘘がつけません
隠しきれない帯の息
あなた 気づいてください あぁ

はらはら 女 吹雪きます
人に言えない恋ですか
二千年目の流星(ほし)が 降る
あなたに散りたい

抱いてください 添えぬ運命(さだめ)でも
あなたがいい 死ぬほど好きだから

しんしん 女 痛みます
月もこぼれる石畳
ちぎれるような肌の音
あなた 気づいてください あぁ

しんしん 女 痛みます
聞き分けのない恋ですか
二千年目の流星が降る
あなたに散りたい

はらはら 女 吹雪きます
愛しすぎてもいいですか
二千年目の流星が降る
あなたに散りたい

あなたに散りたい


15.この地球に生まれて

作詞:さわだすずこ
作曲:小六禮次郎

この地球(ほし)に 生まれた奇跡
この時代(とき)に 生まれた運命(さだめ)
その偶然が 重なりあって
あなたに めぐり逢えた

人って悲しいね
つまらない事で 喧嘩(けんか)して
愛を信じ 人を信じて
素直な心 伝えてみよう

この地球(ほし)に 生まれたことを
明日はきっと きっと
倖せに 倖せに 思うから

倖せを 探せずにいた
人の倖せ よろこべなかった
心がいつか 固まりすぎて
いつでも ひとりぽっち

人って 弱いよね
悲しくて 涙かくしても
明日(あす)を信じ 勇気をもって
笑顔忘れず 歩いて行こう

この地球(ほし)に 生まれたことを
明日はきっと きっと
倖せに 倖せに 思うから

この地球(ほし)に 生まれたことを
明日はきっと きっと
倖せに 倖せに 思うから


16.楼蘭

作詞:さわだすずこ
作曲:小六禮次郎

逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

道なき道の 砂漠の中で
人は何を求め 歩くのか
あてなき旅路 時は流れて
見果てぬ 幻(まぼろし) 探す

華やかな 水の都 楼蘭
今はもう 砂の中
麗しき 愛の都 楼蘭
あなたの他に 何もいらない

ああ 逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

忘れ去られた 砂漠の中で
今も探せない 道標(みちしるべ)
地平の彼方 時は流れて
あなたの面影 探す

華やかな 水の都 楼蘭
今はもう 夢の中
麗しき 愛の都 楼蘭
恋する心 届くでしょうか

ああ 逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

麗しき 愛の都 楼蘭
あなたの他に 何もいらない

ああ 逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

この愛 誰にも
消せはしない